今回はクライアント様の許可をいただけたのでチラシ制作工程をご紹介いたします。

私はweb制作がメインですが、カレンダーや名刺などの印刷物のご依頼をいただくことがたまにあります。
今回もイベント時に配布するチラシを作って欲しいということでご連絡いただきました。

予算の確定と打合せ、素材の準備

チラシを4種類作って欲しいというお話でしたが、見積もりとご予算が合わなかったので、相談した結果A4裏表でベースのデザインは同じものを使い、入稿はクライアント様でしていただく、という形で話がまとまりました。

予算と見積もりが釣り合ったところで詳細な打合せです。今回は直接お会いして打合せ。
チラシの内容は、おすすめのサービスを1点掲載し、強みとして企業向けには技術力とフットワークが軽いことを、個人向けには安心感をアピールすることに。
その場で考えた、ざくっとしたデザインの方向性をいくつかテキトーなメモ書きで説明したりします。

素材はサイトを作った時に使ったものを使って欲しいということでした。
しかしwebで使う素材の解像度は72dpi、一方印刷物は300~350dpiの解像度が必要になります。

dpiというのは1インチの中にあるドット(点)の数だと思ってください。
ドットの数が多いほど密度があがり、きめ細やかになります。
点描画をイメージしていただけるとわかりやすいでしょう。

例えば写真のL判は89×127mmです。
きれいに印刷するためには1226×1750pxの画像が必要になります。

最近のスマホはカメラ性能が良いので、チラシなどで小さく使う程度の写真は問題なく撮影できます。しかしデータ容量を節約するために撮影時の解像度を小さく設定している場合は印刷に必要なサイズに足りない場合があります。またLINEなどのメッセンジャーで画像を送ると低画質に自動変換されることがあるので注意が必要です。

確認したところ残念ながらweb用に使った画像は印刷実寸に満たないものが多かったので、解像度を最大にして再度撮影を行うようにお願いしました。
また撮影場所もできるだけ明るいところで、できればオレンジの電球色ではなく白っぽい光のところで撮影するように指示もしておきます。

デザイン案の作成

私の方はデザイン案を本格的に詰めていきます。

チラシの第一関門はまず手にとってもらえるか、だと思っています。
今回はビジネスマッチングイベントで手配りされるのでその点は問題ないでしょう。ですが、同業者が出展しているかもしれませんので、沢山のチラシの中でも目にとまるようにする必要があります。

ゴールはチラシを見て、サイトをチェックしてくれる、問い合わせがくるなどのアクションがあることです。チラシの効果測定はクーポンをつけたり、専用ランディングページを作ったりすることでできますが今回はそのような仕掛けはなし。連絡が来た時にヒアリングするくらいでしょうか。

送ってもらった画像の中から使えそうなものを選んで処理しカンプを作ります。
写真の加工についてはまた別記事でご紹介します。

できあがったカンプはこちら。

何度も見直して、伝えたい事がちゃんと伝わるかを検討します。
このデザインは裏表で並べておいたときのインパクトを狙っているのですが、個人向けにアピールしたい安心感を出すためには、半分の顔ではダメだと感じました。

予定外ではありますが、追加の案を作成。
それがこちらです。

クライアント様に2案を提示したところ追加案を気に入っていただきデザイン決定となりました。フォントや位置、色合いなど細かいところを調整していきます。

テキストについてはクライアントさんが提出したものを、メッセンジャー経由で何回か修正しています。
追加したい項目はないか。その追加は妥当か。
入力ミスはないか。
メッセンジャーで何度もやりとりをして完成させたものがこちらです。

 

あとは印刷用に指定印刷会社のフォーマットに落としてPDFにしたものをクライアント様に納品。問題なく受け付けてもらえれば業務完了です。
かかった日数は最初のご連絡をいただいてから20日ほどです。

アクセス解析契約はしていないのですが、GoogleAnalyticsは参照できるようにしていただいているので、イベント初日のアクセス状況をちょこっと確認したところいつもより伸びていました。チラシの効果あったみたいで一安心です。

DesignSeedではこんな感じでweb以外のお仕事も承っております。
コンテンツの企画から一緒に考えていきます。
どうやってアピールしていくか迷っている方はぜひ一度ご相談ください。

 

バフ研磨のコジテックさまありがとうございました!

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